繊細派のまいにち。

平凡でなんでもない日常に見つけたことを書きます。

さよならダースベイダー

「シュー ハー シュー ハー」という呼吸音が聴こえる。また今日もお馴染みの呼吸音が鳴っている。音の出どころは、斜め後ろに座る営業さん(38歳/男性)。

 

ひどく疲れているのだろうか、いつからか彼からダースベイダーのような音が聴こえてくるようになった。

 

一度気になったら、もう知らなかったあの頃には戻れない。彼からシュハーシュハーが聴こえると認識して以来、毎日気になった。

 

今日も鳴ってんな〜。疲れてんな〜。

 

そんなに本人と接点が無かったわりに、勝手に親近感を持っていたのはこの音との付き合いが長かったからなのかな。

 

そんな彼が4月からの移動なった。そして今日が最終日だった。最後に「お世話になりました」「お元気で」と挨拶を交わす。

 

出会いがあれば、別れもある。

さようなら、ダースベイダー。どうかお元気で。

 

移動のプレゼントのお返しでもらったボールペンを手に取りながら、ふと思った。

 

あれは超回復呼吸法だったのかもしれないな。