どんぐりころころ
2歳になったばかりの娘が何やら大事そうに持っているので、見てみるとドングリを握りしめていた。
しばらく、いじいじして遊んでるなぁと横目で見ていたが、次の瞬間「ドングリ〜!」と号泣する声が聞こえてきた。どうやら違うものに興味が移ったのをきっかけに失くしたらしい。
そんな出来事があったのが先週。
ドングリひとつでここまで号泣できるって、純粋にいいなぁと思ったのでよく覚えている。
そして今日、会社に着いて通勤リュックから荷物を取り出そうとしたところ、サイドの収納ポケットからドングリが出てきた。
まさにドングリころころ。
あったよ、ドングリ。
あなたの探し物、見つかりましたよ。まさか私のリュックから出てくるとは。
まさかこんな所にある訳ないよね、という場所から探し物はひょっこりと出てくる。
真剣に探している時は見つからないのに、もうええわと受け入れた瞬間に出てくる。同じものを買おうもんなら、必ずポチった後に出てくる。注文ボタンと探し物出てくるボタンは連動しているに違いないと思う。
そんな事を考えながら、出てきたドングリをとりあえず机の上に置いた。
せっかくなので触ってみる。
あ、つるつるしてて気持ちいい。
綺麗な曲線のフォルムじゃなくてよくみたら歪なのね。先端にかけ尖っているところも可愛いな。
ドングリっていいなぁの気持ちに浸り、束の間ほっこりする。思いのほか癒されたので娘には悪いけど、持ち帰らずそのまま机のすみに転がしておくことにした。
ストレス発散方法に悩み、「15分 リフレッシュ」などのキーワードでググりまくったけれど、私のリフレッシュはドングリをデスクに置いてみるだった。
緑じゃなくてもいいんだな。